賢い医療の受け方賢い医療の受け方

受診すべき診療科が分からなかったり、現在の治療に疑問を感じたりしていませんか。
薬が多い、飲んでも効果を感じないと思っていませんか。
受け身ではなく、適切な医療を受けるために、医師・薬剤師に相談しましょう。

かかりつけ医は病歴や体質を把握しているので安心ですし、必要であれば大きな病院を紹介してくれます。本格的な検査や治療が必要なときは紹介状を持って大病院に行けば、特別料金がかかることもありません。

治療方針や診断内容に納得できなくて、いくつもの医療機関を回ったことはありませんか? 同じ病気だと、同じような検査や投薬が繰り返され、からだに悪影響があるだけでなく、医療費もかさみます。治療に疑問や不安があるときは、まずはそのことを医師に伝えてみましょう。他の医療機関に行きたいときも、今かかっている医師に相談し、検査結果等を持参しましょう。

医療費が高い、面倒くさいといって受診しなかったり、自己判断で薬を減らしたりしていませんか。必要な治療を受けなければ病状は悪化してしまいます。受診時間の見直しや、服薬中の薬をジェネリック医薬品に切り替えることで、医療費を軽減できることがあります。割増料金がかかる診療時間外・深夜・休日の受診を避け、ジェネリック医薬品に切替える場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

複数の医療機関にかかっていれば、それだけ薬は増えるもの。薬をたくさん服用していれば安心かというと、必ずしもそうではありません。というのも、医師や薬剤師は、患者の症状がどれだけあって、どのような薬を処方されているのか全てを知っているとは限らないからです。そこで体の不調を感じているAさんは薬剤師に相談することにしました。

「薬の効き目をなくさず、
体に負担のない飲み合わせを」

血圧が安定し、
不調も感じなくなりました

整形外科で処方されている痛み止めが高血圧の薬の効き目を弱めている可能性があり、常用するのではなく、痛みがひどい時だけ服用することにするなど、薬の数量を見直しました。その結果、少ない薬で血圧への効き目が出ました。また、めまいやふらつきなどの不調がなくなり、たくさんの薬を飲む負担も減りました。

「上手に薬とつきあうには」